オーストラリア放浪記 其の三十五ある日の深夜、なぜだか知らないが目がさえて眠れなかったので付近を散歩することにした。いまさらながらだが、僕が寝起きしていた公園はベルモア公園(belmore park).その日は少し歩いてエリザベス通りから少し入ったハント…

オーストラリア放浪記 其の三十四 「なにやってんだ、てめー!」と 日本語で怒鳴ってしまった。街灯がそいつの後ろにあるためいわゆる逆光で、その上フードみたいなのを被っているためそいつの顔ははっきりとは見えない。ただその佇まいから結構な年配だと推…

ここ数ヶ月バタバタしておりました。通訳の仕事の他、休みの日にタイドラマの俳優の仕事を入れていました。もともと日本にいたころにもそっち系の仕事にも興味がありましたがやらずじまいで。このままやらずにいるというのもなんかこう、心にもやもやがある…

オーストラリア放浪記 其の三十三 絶望に打ちひしがれ宿に帰った。その後数日間ベッドから出られず死んだ様に眠った。 こうしてみると僕にはどうも何か困難に当たったら寝込む傾向にあるようだ、ま、どうでもいいことだが。 徐々に正気を取り戻し、改めてポ…

最近やや忙しくブログ更新できておりません。今月中にはオーストラリア放浪記其の33更新したいと思いますのでよろしくお願いします。

オーストラリア放浪記 其の三十二 ああ、あと少しで平田の実家で寝っころがってテレビをへいーわに見ることができるのだ。その日の宿や飯におびえて暮らさなくてもいいんだ。がぜんギャンブルにも熱が入る。が、ここで予期せぬ方向に事態が動き始める。張れ…

カジノの名前はスターシティ(Star City)。入り口の中央階段では何かのイベントをしているらしく炎がボォボォすごい勢いで吹き出ている。 これを見ただけで胸いっぱいになったがここで帰るわけにもいかない。恐る恐る階段を上がりカジノ内部へ入るとそこは煌…

最終的に一週間たっても仕事を見つけられなかった。一体何がいけないのか皆目検討がつかない。僕も焦っていたがそれ以上にヤンセンのうろたえ方がハンパない。オランダではトップクラスの大学で法律を習っているエリートらしいがここではマクドナルドのバイ…

オーストラリア放浪記 其の二十九 シドニーの駅についた。 あたりを宿を求めてブラブラしているとYHAがあった。YHAとはYouth Hostels Association（ユースホステル協会）の略で世界各地にある宿泊施設である。のぞいてみるとピカピカできれい。こんなところ…

オーストラリア放浪記 其の二十八 修理工場のおやじが「オーマイガー！」と叫んだ。予想通り車の状態が思わしくないようだ。修理に数日かかるということで僕らは町の外れのキャラバンパーク（オーストラリア郊外のいたるところにあるキャンプ場）で泊まるこ…

オーストラリア放浪記 其の二十七 運転席前部にあるモニターに赤いランプが点滅している。異常があることは明白だがそれが何なのか、、。メカ音痴がここにきて大問題。教習所で習った事を思い出そうにも10年以上前のことであるからなかなか引き出しが開いて…

オーストラリア放浪記 其の二十六 翌日フェリックスの友人ケビンが台湾から到着した。 そいつは英語がまったくしゃべれないので僕は中国語でコミュニケーションをはかることにした。それにしても「マイネームイズ」もわからんとはどういうことなのか？日本人…

エスティ・ローダー（Estée Lauder）の研修会に行ってきた。このアメリカの会社の研修会は去年も行きその時は高価なクリームを貰ったため今回も失礼ながら胸が高鳴る。 [:]毎回のことながらジュースやお菓子を用意してもらい恐縮する。 こちらの会社の新商品…

オーストラリア放浪記 其の二十五 とりあえず近くにあったゲストハウスの10人部屋ドミトリーにチェックイン。 荷物を置きさぁいざ！フェリックスへ電話だ！ ゲストハウスの前に公衆電話を見つけ控えてあったフェリックスの携帯へ掛ける。 「プルルル」緊張の…

オーストラリア放浪記 其の二十四 ブリスベンヘ向かうバスの中でふと思った。 全財産七万円ってすくないか？ 最初にオーストラリアに来たとき持っていた五万円だってわずか一週間でなくなった。 これを数式に当てはめてみると一週間：x＝五万円：七万円つま…

オーストラリア放浪記 其の二十三 生涯初めての首を味わい精神的にやつれたもののお金のためにがんばって他の農場に行き続けた。 1.サクランボ農園 時給11ドル。サクランボを上手に毟り取り籠に収めていく。オーナーが見てないところでお約束のつまみ食いを…

オーストラリア放浪記 其の二十二 レタス農園の巻 作業工程： 作業員が横一列に並びレタスを刈りながら前へ進んでいく。 刈ったレタスは後ろからついて来るトラクターに乗っている人にトスをする。 これだけだ。 しかし作業を始めてまもなくキャベツとの違い…

オーストラリア放浪記 其の二十一 キャベツ農園では時給11ドル。日本円になおすと大体1100円。これはすごい。 日本で今まで経験したバイトの時給をランキングにしてみると 一位：家庭教師 2,500円 二位：旅館皿洗い 1,400円 三位：テレフォンオペレーター 1,…

オーストラリア放浪記 其の二十 さて、キャベツ農園で働かせていただいた約二ヶ月の期間中新たな友達もできた。 一人目は台湾人のフェリックス（台湾らしからぬ名前ではあるが、、）。前職は台湾銀行員でまじめを絵に描いたような男。歳は僕より二つ下。 あ…

オーストラリア放浪記 其の十九 さて待望の給料はというと家賃を差し引きかろうじて食費がこの一週間を乗り切れる程度残りほっとした。 むろん農場のおやじから貰えるであろうキャベツを計算に入れてだが。 さて仕事の話に戻るがだらだらと同じ事を書いても…

オーストラリア放浪記 其の十八 歩いて十五分ほどの所に教会はあった。ハンバーガーを求めてなのか大勢の人たちが集まっている。 本当にこのように多くの人にハンバーガーが配られるのだろうか？ 仮に配られるとしてもそのお金もばかになるまい。 いったいど…

翌日久しぶりの仕事が入った。前回の経験をいかし体力をセーブしつつなんとか乗り切ったがいかんせん昨日今日と水しか飲んでいなかったためかまったく体に力が入らなかった。 とりあえず何か食わないとまずいと直感的にわかるが農家のおやじに自らキャベツく…

先日職場で傑作な事があった。 乗客が免税店で陳列してあったウイスキーボトルにあたり落として割ったことに関しての報告書をロシア人の友達が書いていて、あたったとこのくだりをbrush it up でいいかいなー？と聞いてきた。 まぁ、もろに当たったわけでな…

オーストラリア放浪記 其の十六 みんなで議論した結果ミンのパソコンで映画を見ることになった。 当時はやっていたプリズンブレークという脱獄をする洋画ドラマで、監獄に収監されている主人公と金がなくここから出られない僕とを重ね合わせ見入ってしまった…

オーストラリア放浪記 其の十五 しかし雨の中驚いたことに僕のことを快く思っていないらしき（あくまで推測だが）例の男二人組みは車が迎えに来て農場にかりだされていった。 なんてことだ。彼らとは仲は良くないがこの豪雨の中、さすがに同情する。 ミンい…

オーストラリア放浪記 其の十四 暗闇の中で目を覚ます。時計を見ると朝の三時だ。外はものすごい土砂降りの模様。 昨日はあれから家に帰り死ぬように今まで眠っていた。 いまだに体中が痛くて足はプルプル震えて歩くことすらままならない。 それでも気力を振…

オーストラリア放浪記 其の十三 いろいろと農作業の詳細をこれからオーストラリアへ旅立とうとしている青年のために書きたいとこなのだが休憩後の記憶がまったくない。 ともかく一日やりとげた。 アルプスの少女ハイジが草原をヤギと走っている、そんな情景…

オーストラリア放浪記 其の十二みなさん、こんばんわ。 約2年と数ヶ月ぶりにオーストラリア放浪記を更新いたします。 覚えがない読者の方はお手数ですが其の一よりお読みください。 みなゴクゴクとすごい勢いで持参してきたペットボトルの水を飲んでいる。 …

雄大な景色だ。心が和むなー。 以上

振り返って見ると2012年はいろんな事があった。中でも一番大きな出来事は実家の「平田にぎわい市場ツチエ」が新しく国道沿いにオープンしたことだ。http://tsuchie.web.fc2.com/私も3日ばかし手伝いに駆けつけた。その時レジを従業員の皆様に混じってやって…