HSK六級物語 其の五 マンションシェア

ホテルに帰るとあの僕に話しかけてきた綺麗な女性、上田さんというが、その上田さんがまだロビーにいたため料金表を見てもらった。なんとこの上田さん中国語がペラペラで難なくその料金表を読解してくれた。他の言語を操れる人ってこうもかっこいいのか。いつかこうなりたいと思った。とはいえこの時点で中国語はおろか英語ですらセンター試験以降すっかり忘れTOEIC100点台というありさま、ここから外国語ペラペラは素人がエベレスト登頂レベルであろう。

さて料金の話に戻し、学費半年で3600元、寮は二人部屋で月650元。ちなみに寮に入ると学費が3000元に割りびかれる。当時は1元が14円ぐらいだったため、その数値を元に計算すると学費半年42000円、寮費月9100円という答えがはじき出された。今の僕の全財産が20万であるため半年は余裕でいける計算だ。

その夜イケメン君と上田さんが僕の元にやってきた。イケメン君は雲南大学、上田さんもどこかの学校に行くつもりとのことで、僕を含めた三人でアパートを借りて共同生活をしないかと提案してくれた。しかももうすでにアパートはこの近所に見つけてあるらしい。当初はイケメン君と上田さんの二人でハウスシェアならぬアパート?マンションシェアをしようと考えていたらしいが見つけた物件がとても広く寝室も3つあったため急遽僕を誘ってみようとなったらしい。

どちらにしても学校が始まるまであと一ヶ月、まったく予定がないためそれも楽しそうだなと思いシェアに参加することにした。学校の寮二人部屋というのも未経験で気にもなるためとりあえずは一ヶ月の間だけマンションシェアさせていただき、その先は後日決めるということで二人に了承していただいた。それにしてもイケメンと綺麗な女性の三人で住むというのも非常に緊張しそうである。